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メッセージ >
聖書の学び
Title
第46課 収穫感謝祭
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
Date
2008-11-14
読むみことば: 出エジプト23:14-17
覚えるみことば: 出エジプト23:16
教育目標
収穫感謝祭を控えて、聖書的な由来と意味について調べ、神が喜ばれる収穫感謝祭をささげる方法を調べる。
1. 収穫感謝祭の聖書的根拠
私たちが毎年守るべき例祭には、イースター、初穂の刈り入れ感謝祭、収穫感謝祭、クリスマスなどがあります。収穫感謝祭はこのような例祭の一つです。秋の刈り入れが終わった後、年の終わりに勤労の実を畑から取り入れることに感謝して守る例祭です。
[出エジプト記23:14-16]に「年に三度、わたしのために祭りを行なわなければならない。種を入れないパンの祭りを守らなければならない。わたしが命じたとおり、アビブの月の定められた時に、七日間、種を入れないパンを食べなければならない。それは、その月にあなたがエジプトから出たからである。だれも、何も持たずにわたしの前に出てはならない。また、あなたが畑に種を蒔いて得た勤労の初穂の刈り入れの祭りと、年の終わりにはあなたの勤労の実を畑から取り入れる収穫祭を行なわなければならない。」とあります。
まず「種を入れないパンの祭り」とは何でしょうか? イスラエルの民はユダヤの正月、アビブの月(太陽暦3-4月) 十日に、子羊を取り、四日間それをよく見守ってからほふり、その血を二本の門柱とかもいにつけ、その夜、その肉を火に焼いて食べ、エジプトから出た当時、死からイスラエルの民を救い出された神の恵みをほめたたえる過越の祭りを行ってから一週間、種を入れないパンを食べて、エジプトから出た時を記念する例祭をしました。これが「種を入れないパンの祭り」です。エジプトで400年間、奴隷生活をしていたイスラエルの民が、エジプトを出るとき、急いで脱出するので発酵させないで作ったパンを食べたので、苦しみの時を覚えて種を入れないパンを食べるのです。
種を入れないパンの祭りは、奴隷生活から解放されて、自由を得たことに感謝して守る例祭ですから、今日、新約時代になって、死の力を打ち砕いてよみがえられたイエス・キリストを記念して守る「イースター」と同じ意味を持っています。
次に「初穂の刈り入れの祭り」は、畑に種を蒔いて得た勤労の初穂を取り入れることに感謝して守る例祭です。過越の祭りの後、最初の安息日から七週過ぎた後にある例祭なので、七週の祭り(出エジプト34:22)とも言い、日に計算すると五十日になるので、五旬節(使徒2:1)とも言います。今日は「初穂の刈り入れ感謝祭」という名前で守っています。
最後に「収穫祭」は、秋の刈り入れが終わった後、勤労の実を畑から取り入れることに感謝して守る例祭であり、「仮庵の祭り」とも言います。神がエジプトの国からイスラエル人を連れ出して、荒野にいる間、仮庵に住まわせたことを後の世代が知るために守られ、一週間家を出て、仮庵に住む訓練をしたりします(レビ23:42-43)。
したがって、旧約の「収穫祭」は、荒野で約40年間さまよっている間、神の守りと解放を記念し、すべての刈り入れを終えたことに感謝のいけにえをささげることですから、今日の「収穫感謝祭」に当たります。この他に私たちが毎年守るべき例祭としては、イエス・キリストのご聖誕を記念するクリスマスがあり、新年感謝主日、教会の創立記念日などがあります。
2. 収穫感謝祭の意味
仮庵の祭りは[レビ記23章]に記されている主の例祭のうち最後の例祭であり、大いに喜び楽しむ祝祭でした。それで、[申命記16:13-17]に「あなたの打ち場とあなたの酒ぶねから、取り入れが済んだとき、七日間、仮庵の祭りをしなければならない。この祭りのときには、あなたも、あなたの息子、娘、男女の奴隷、あなたの町囲みのうちにいるレビ人、在留異国人、みなしご、やもめも共に喜びなさい。あなたの神、主のために、主が選ぶ場所で、七日間、祭りをしなければならない。あなたの神、主が、あなたのすべての収穫、あなたの手のすべてのわざを祝福されるからである。あなたは大いに喜びなさい。あなたのうちの男子はみな、年に三度、種を入れないパンの祭り、七週の祭り、仮庵の祭りのときに、あなたの神、主の選ぶ場所で、御前に出なければならない。主の前には、何も持たずに出てはならない。あなたの神、主が賜わった祝福に応じて、それぞれ自分のささげ物を持って出なければならない。」とあるのです。
したがって、収穫感謝祭には一年間農作業をして、日々の糧と大地の貴重な実りを下さった神に感謝をささげるだけでなく、霊的な深い意味が含まれているのです。アダムの不従順により滅びの道に向かうしかはなかった私たちに、イエス・キリストを知るようにして、聖霊を受けて、神の子どもとされた特権を得るようにされ、後の世を望みながら永遠のいのちの道を歩むようにされた神に感謝をささげるのです。天国を備えて、神のみこころのとおり生きるように導かれるので、いつも喜んでいて、感謝し、祈る生活ができるだけでなく、求める者に与え、捜す者は見つけるようにされ、たたく者には開かれるようにされるのですから、どうして感謝しないでいられるでしょうか。したがって、収穫感謝祭は、まことに蒔けばその刈り取りもするように、行なったわざに応じて報いてくださる神に感謝して守る例祭です。
今日の収穫感謝祭は歴史的に、ホーリネス運動の創始者ジョン・ウェスレーを通して起きたイギリスの信仰大覚醒運動が、全ヨーロッパに押し寄せている時に、信仰を守るために独自の道に乗り出したピューリタンたちがアメリカの地に来て、迂余曲折を経ながらも、初めて収穫した産物を神に心を込めてささげて礼拝したことがその由来になったそうです。神は、このように信仰を捨てないで、熱心に土地を耕して生きてきたピューリタンたちが、蒔けばその刈り取りもするように祝福されて、今日、アメリカは世界的な国家になりました。彼らは収穫感謝祭を迎えて、神の愛と先祖の信仰をたたえて、意味深く守っています。
3. 収穫感謝祭
収穫感謝祭の霊的な意味を悟った人々は収穫感謝祭をささげるようになります。まずはいのちを与えて、死から救ってくださったことに感謝して、心を尽くし、思いを尽くして感謝のいけにえをささげるべきです(詩篇56:12-13)。また、心を込めてささげ物を用意して、信仰によって感謝のいけにえをささげなければなりません。そして、[第二コリント9:7]に「ひとりひとり、いやいやながらでなく、強いられてでもなく、心で決めたとおりにしなさい。神は喜んで与える人を愛してくださいます。」とあるので、喜んで感謝のいけにえをささげなければなりません。
アブラハム、エリヤ、モーセだけでなく、多くの昔の信仰の人々は困難に遭った時や心の願いがあるとき、神が喜んで受けられる感謝のいけにえをささげることで心の願いがかなえられ、神に祝福されました。ヨシャパテはモアブの連合軍が侵入してきたとき、国民に断食を布告して、賛美する者たちを選び、聖なる飾り物を着けて、軍隊の前に出て行って主を賛美して、感謝のいけにえをささげました。それで、神はアモン人、モアブ人、セイル山の人々を打ち負かすようにされました(第二歴代誌20:20以下)。
また、[第一列王記17章]には、ツァレファテのやもめについて記してあります。三年半の間も雨が降らなかったので、窮乏していた中でも、自分に最後に残った大切な食べ物である一握りの粉と少しの油で神のしもべだったエリヤを養いました。食べる物が金より尊い時でしたが、神のことばを信じてそのとおりにすると、神は日照りが終る時まで、ツァレファテのやもめとその家族とエリヤが食べて生きられるように、あふれるように祝福してくださいました(第一列王17:8-16)。
[第二列王4:8-17]には、神のしもべであるエリシャをこの上なく心を尽くして接待したシュネムの女について記してあります。彼女には子どもがありませんでしたが、最善を尽くして神のしもべエリシャに仕えたので、願いどおり男の子を産む祝福を受けました。
このように、神は心からわき出る信仰によってささげる感謝のいけにえを喜んで受け、行ないが伴う感謝のいけにえをささげると、直ちに働かれ、祝福されます。[ガラテヤ6:7]に「思い違いをしてはいけません。神は侮られるような方ではありません。人は種を蒔けば、その刈り取りもすることになります。」とあるからです。農夫が春に種をたくさん蒔けば、秋にたくさん刈り取るように、神の御前に行ないのある感謝を蒔いて、三十倍、六十倍、百倍に祝福されて、神に栄光を帰しますように。
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